全回満員御礼!『ハーブ&ドロシー』初日レポート

佐々木芽生監督


11月13日(土)、渋谷のシアター・イメージフォーラムで初日を迎えた『ハーブ&ドロシー』。日本ではなかなか配給が付かなかったけれど、映画の素晴らしさに惚れ込んだ有志の応援団による草の根運動的な、かつとても的を射た(美術館での先行上映会など)宣伝活動が功を奏して、公開前からじわじわと話題を呼んでいた作品です。そして初日のフタを開けてみれば、毎回立ち見が出る盛況ぶりでした!
終映後の舞台挨拶で、佐々木芽生監督の口からこぼれ出るのも感謝の言葉ばかりでした。

「世界レベルのコレクションを築きながら慎ましい生活を送るハーブ&ドロシー夫妻の生き方に感動して、30分ぐらいのドキュメンタリーが撮れたらいいなとデジカメを持って彼らをフォローするうちに、実は歴史に残るような大変なコレクターであることが分かっていったんです。ちゃんと撮ろうと思ったら歳月もお金もかかってしまいました。破産寸前まで行きましたが、こんな大きい映画を撮ることができ、多くの人に観ていただけて、感謝しています」
アメリカでプレミア上映されたのが2008年6月で、その3ヵ月後にリーマン・ショックが起こり、日本で配給会社を見付けるなんてとんでもないということになったんです。でも小さな試写会を開いたところ反響があり、映画のプロではないけどその道のプロという方々が力を寄せあって、公開がこういう形で実現することになりました」

作品のよさを見抜いてブログでいち早く紹介した、劇場公開への立役者とも言うべきさとなお(佐藤尚之)さんへの謝辞をまず述べられ、ほか配給を手伝ってくれた方々を紹介。配給プロデューサーの桧垣康彦さん、ライターのわたなべりんたろうさん、アートディレクターの三堀大介さん、デザイナーの松田政門さんらが登壇・紹介されました。
人レビでインタビューした際も映画作りにおけるチームワークの大事さを熱っぽく語ってくださった佐々木監督ですが、配給でも同じことなんだなあと感じました。監督の人望や作品の素晴らしさが賛同者を集め、監督もそれを信頼してがっちり繋がって、映画は多くの人に届いていくのですね。

上映後はパンフレットやTシャツの物販を自ら手売りで行って、映画の感動覚めやらないお客さんたちをさらに感激させていました。
そのあとの初日打上げパーティには、なんと監督の中学時代の同級生の方が10名以上も札幌からいらしていました。NY在住なのに、故郷のご友人とこんなに交流が続いているなんて! 札幌での映画の公開をみなさんとても心待ちにされていました。ほか、関係者の方や映画を観に来た一般のお客さんなどいろんな方と気さくにお話できて、人との交流がとても楽しい夜でした。

この後も回によって佐々木監督の舞台挨拶がありますので、これから観ようと思っている方はぜひこの機会をお見逃しなく!
11月14日(日)11:00/13:00/17:00 15日(月)〜17日(水)19:00


オマケ:佐々木監督・わたなべりんたろうさん・人レビチームでもパチリ☆


『ハーブ&ドロシー』 11/13(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開中!
公式サイト